my favorite ___ 07 : Mao Otake
2024. july
artwork: eiko sasaki
大竹雅生さんの愛用品:
Musical Fidelityのアンプ
4年ほど前に、引越しを機に購入した80年代のイギリス製のアンプ。 小さめのスピーカーと合わせても力強い音が鳴り、アナログ音源を聴くのが楽しい。
某フリマアプリで購入したため、入手時のエピソードはごく味気ないものなのだが、このアンプ、稼働させていると天板が手で触れられないほどに熱くなり(目玉焼きが焼けるなどと言われているらしい)、心なしか室温まで少し上昇させている気がして、その無機質な見た目に反して生き物のような存在感を放っている。
この仕様のために、天板に冷却用のファンを設置するなどの対策を要し、そのうえ、最近は時おり不調をきたして左右片方からしか音が出なくなるため、その度に近くまで行ってスイッチやノブを意味なくカチャカチャと操作して復旧を試みるのだが、なんだかその所作が昔のテレビ等の家電製品を思わせて少し懐かしい気分にさせられる。
…と擁護してみたものの、やはり不便なので近々修理に出そうと思っている。
大竹雅生|Mao Otake
バンド「ミツメ」のギター、シンセサイザー担当。ソロでの演奏も行っている。2021年11月、映像作品のための音楽「MUSIC FOR DEVENIR」を発表。
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